京西清談は、私が東京の世田谷に住んでいるからと、気持ちが癒される、あるいは、”ほっ”とする話題を提供したいからです。
 
70年前に公開された映画を見て

70年前に公開された映画を見て

1950年に公開された映画「イヴの総て」についてのコメントは別稿でしました。「イヴの総て」を見て、当時(1950年代)のニューヨークの世相が今とかなり違うと感じた部分がありました。本稿での今の部分は正確には今ではありません。私は1979年から1986年の7年間ニューヨークに住んでいました。その時の生活体験と映画で描かれている人々の生活との比較です。

大きな違いは喫煙です。「イヴの総て」での会話のシーンでは登場人物全員がタバコをプカプカ吸っていました。特にタバコを吸わない私にとっては70年前に公開された喫煙オンパレードの映画にある種の嫌悪感を持ちました。

私がニューヨークで生活していた1980年代には喫煙をするビジネスマンは既に限られていました。30年の間に健康に関する考え方が大きく変わったと想像されます。余談ですが、当時ニューヨークで私は外資系会計事務所で働いていました。興味あることは監査を担当するパートナーはほとんど喫煙しませんでした。一方、税務を担当するパートナーは喫煙者が多かったです。興味深い喫煙傾向の違いがあったことが思い出されました。

また、今の映画ようにCGによる現実離れした超躍動感のある画像とは一線を画する映画作りです。当時の映画は登場人物との会話のシーンが重要な部分を占めていました。また今では考えられないですが白黒映画でした。そこで、強く感じたことは、科白の持つ意味が大きいことです。登場人物が語る科白から”真実“や”嘘“が醸し出されます。

言葉の持つ力を昔の映画から再認識できました。

昔の映画がプライムビデオやNetflixで見ることが出来る今の時代は嬉しいですね。

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