読書 直木賞受賞作品『熱源』を読む 限りなくノンフィクションに近い小説

第162回(2019年)直木賞受賞、川越宗一氏の作品『熱源』を読みました。

この小説はサハリン(樺太)という辺境の地が舞台になっていました。1904年の日露戦争から40年間の間に、サハリンで生まれた人、サハリンに流刑で送られた人、北海道からサハリンに移住した人が複雑に絡みあって小説に登場します。そんな人々は皆貧しい人々です。
彼らは能力的に劣っているから豊穣な地から辺境の地に追いやられた人々なのか?彼等に未来はあるのか?彼らは存在する価値があるのか?・・というセンシティブな問題を登場人物を通して川越氏は鋭く突いています。ここが直木賞に値する作品になっています。
この小説はフィクションでありながら、史実をかなり詳細に調べているので、恰もノンフィクション小説のようです。

私事で恐縮ですが、この本を読むのにかなり苦労しました。その理由は、カタカナの登場人物と瞬間記憶力の低下にあります。ヤヨマネクフ、シシラトカ、キサラスイ、バンフケ、ブロニスワフ・ピウスツキ、ユゼフ・ピウスツキ等々のカタカナの名前のオンパレードです。古希を過ぎてから瞬間記憶力の低下を実感していますので、カタカナの名前のオンパレードについていけないことが多々ありました。

 

 

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