京西清談は、私が東京の世田谷に住んでいるからと、気持ちが癒される、あるいは、”ほっ”とする話題を提供したいからです。
 
カテゴリー: <span>文芸</span>

アート鑑賞について 三橋節子作:三井の晩鐘を題材にして!

生成AIの時代、客観的なことより主観的なことがより重要になると思います。今までは記憶力が良い人が頭が良いと言われてきました。しかし、その能力は生成AIにとって代わられつつあります。これからはアート的能力の高い人が求められ …

夭逝の画家、三橋節子さんの作品を解説する本を紹介します

私の友人、佐々木保行さんが最近上梓した「蘇る『湖の伝説』」(文芸社、本体700円 税別)は夭逝の画家、三橋節子を取り上げています。 三橋節子さんは28歳の時、日本画家の鈴木靖将さんと結婚、2人の子供に恵まれました。しかし …

2023年本屋大賞受賞作「汝、星の如く」読みました

“しまなみ海道”は今治を起点にして尾道まで瀬戸内海に点在する島々を結んでいる本州四国連絡橋です。しまなみ海道にあるひとつの島が2023年本屋大賞受賞作「汝、星の如く」(著:凪良ゆう)の舞台になっています。かなり前ですがし …

おすすめの美術館について~原田マハ,ヤマザキマリの対談集「妄想美術館」が触れています

妻がショッピングの時、私は本屋で時間つぶしをすることを常としています。本屋に居ることの楽しみのひとつが手に取った本が放つオーラを肌で感じることができることです。今回は原田マハ,ヤマザキマリの対談集「妄想美術館」(SB新書 …

自然と共生する美術館、ポーラ美術館の森の遊歩道を散策

今年のシルバーウイークに喜寿を迎えた夫婦で箱根仙石原にあるポーラ美術館に行きました。 ポーラ美術館で絵画を見て、館内のレストラン「アレイ」でランチをとることは我々の楽しみです。今回は絵画の展示物の鑑賞はスキップして美術館 …

ヘミングウェイの旅支度にあるジャクパーセルのスニーカー

2020年7月に公開したブログ記事に載っていた「ジャクパーセルのスニーカー」を探したら販売されていましたので、早速購入しました。このスニーカーは爪先に「スマイル」と呼ばれるラインに特徴があります。 ヘミングウェイは194 …

ドストエフスキー「罪と罰」を読んで!

ドストエフスキーの「罪と罰」は、19世紀のロシアの貧困と社会的不正に苦しむ若き学生ラスコーリニコフの心理的葛藤を描いた小説です。ラスコーリニコフは、自分は特別な人間であり、社会に貢献するためには道徳や法律に縛られる必要が …

第163回 直木賞受賞作「少年と犬(著:馳星周)」について

第163回 直木賞受賞作「少年と犬(著:馳星周、出版:文藝春秋)」を読みました。 本のキャッチコピー 傷つき、悩み、惑う人びとに寄り添っていたのは、一匹の犬だった・・・2011年秋、仙台。震災で職を失った和正は、認知症の …

163回芥川賞受賞作「破局(著:遠野遥)」について

163回芥川賞受賞作「破局(著:遠野遥、出版:河出書房新社)を読みました。 本のキャッチコピー 私を阻むものは、私自身にほかならない――ラグビー、筋トレ、恋とセックス。ふたりの女を行き来する、いびつなキャンパスライフ。2 …

163回芥川賞受賞作「首里の馬(著:高山羽根子)」について

163回芥川賞受賞作「首里の馬(著:高山羽根子、出版:新潮社)」を読みました。 新潮社の本の紹介 沖縄の古びた郷土資料館に眠る数多の記録。中学生の頃から資料の整理を手伝っている未名子は、世界の果ての遠く隔たった場所にいる …