第163回 直木賞受賞作「少年と犬(著:馳星周)」について

第163回 直木賞受賞作「少年と犬(著:馳星周、出版:文藝春秋)」を読みました。

本のキャッチコピー
傷つき、悩み、惑う人びとに寄り添っていたのは、一匹の犬だった・・・2011年秋、仙台。震災で職を失った和正は、認知症の母とその母を介護する姉の生活を支えようと、犯罪まがいの仕事をしていた。ある日和正は、コンビニで、ガリガリに痩せた野良犬を拾う。多聞という名らしいその犬は賢く、和正はすぐに魅了された。その直後、和正はさらにギャラのいい窃盗団の運転手役の仕事を依頼され、金のために引き受けることに。そして多聞を同行させると仕事はうまくいき、多聞は和正の「守り神」になった。だが、多聞はいつもなぜか南の方角に顔を向けていた。多聞は何を求め、どこに行こうとしているのか・・

杜祐祠のコメント
この作品は6つの短編小説から構成されています。しかし、短編小説のようの体裁をとっていますがひとつの物語の作品です。やゃ不思議な構成ですが、違和感を感じることはなかったです。
短編のひとつ、パチンコ、麻雀、競輪、競馬とギャンブルなら何でも手を出す遊び人と、彼の持つチャラチャラした雰囲気に惚れて、体を売ってその遊び人に貢ぐ女の性。その性ゆえにどん底に落ちていく彼女、しかし救いは女に温もりを与えたのは一匹の犬でした。キャッチコピーにあるように、傷つき、悩み、惑う人びとに寄り添う一匹の犬がいました。

「少年と犬」は非常に読み易い小説です。

前回の直木賞作品「熱源」も読みごたえのある作品です。

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