京西清談は、私が東京の世田谷に住んでいるからと、気持ちが癒される、あるいは、”ほっ”とする話題を提供したいからです。
 
『もうはまだなり、まだはもうなり』

『もうはまだなり、まだはもうなり』

この言葉は相場の世界の格言だそうです。

もうはまだなり、まだはもうなりということあり。この心はたとえば、もう底にて上がるべきと進み候ときは、まだなりという心をいま一応ひかえみるべし。まだ底ならず下がるべきと思うとき、もうの心を考うべし。必ず、まだの心あるときより上がるものなり。【八木虎之巻(はちぼくとらのまき)(宝暦六年)猛虎軒著より】

今回の新型コロナウイルス禍の緊急事態宣言が解除されました。今こそ、『もうはまだなり、まだはもうなり』の心を持つことが大事と思います。多くの人の行動は”もうコロナウイルスの感染リスクを恐れない”に変わっているようです。

この格言を当てはめると、”もうコロナウイルスの感染リスクは低くなった感じる時は、まだ感染リスクがあるとの心構え、そして、まだ感染リスクは残っていると感じる時は感染リスクは低くなっているいう心構えを持ちなさいになると思います。

もうひとつ言えることは、『もうはまだなり、まだはもうなり』の判断するにあたって自分だけの独善的な判断を振り回すことが危険であること、そして、専門家の意見に耳を傾けることが大事であると思います。

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