エンタメ小説の神様、浅田次郎の『流人道中記』楽しめます

私(杜祐祠)が好きな作家、浅田次郎の作品『流人道中記』(中央公論新社発行)を読みました。

切腹を拒み、蝦夷松前藩へ流罪となった旗本・青山玄蕃と彼の押送人、見習与力・石川乙次郎が千住大橋から奥州街道を北に歩みます。彼らが宿をとる宿場において出会う様々な人々の抱える問題にお節介にも首を突っ込む青山玄蕃という流人に対して石川乙次郎が感じる戸惑いが、次第に変化してゆく様が見事に描かれています。

現実にはあり得ない筋立てをして、そのプロットを膨らまして読者の想像力をかきたてる手法が浅田次郎の小説の常套手段ですが、私はそれが魅力と思っています。『流人道中記』も期待にたがわず楽しめます。私は浅田次郎をエンタメ小説の神様と思っています。

『流人道中記』は2018年7月から始まった読売新聞の連載小説で、私の読んだのはその単行本でした。 

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