都知事再選された小池百合子さんを分析

2020年7月5日の都知事選で再選を圧倒的多数で成し遂げた小池百合子さんを分析します。
小池百合子さんは、花形キャスターの座を捨てて1992年、政治の道を目指しました。日本新党を率いる細川護熙氏を皮切りに、次いで新進党の小沢一郎氏に急接近。ついには自民党に寝返って小泉純一郎内閣の環境大臣に就任したことより、「権力と寝る女」、「政界渡り鳥」と揶揄され、やゃネガティブな印象を持っていました。

小池百合子さんが自身で語った大物政治家評から彼女の政治家としての資質が伺え、ポジティブな印象を持ちました。大物政治家評は『文藝春秋』2008年1月号に寄稿していた論文『小沢一郎と小泉純一郎を斬る』 からです。この論文を知ったきっかけは、2017年2月号文藝春秋での評論家・立花隆氏との対談からです。その対談の一部を抜粋します。

「正直に言うと、都知事に当選されるまで、私は小池さんに注目したことがあまりなかった」と立花氏は語りかけた。しかし、小池氏の寄稿していた論文『小沢一郎と小泉純一郎を斬る』をあらためて読んで評価が一変したという。

「これが実に面白い。私は、小池百合子という人物をかなり過小評価していましたね。自分が仕えた二人の大物政治家をこれだけ俯瞰した視点から客観的に語れる人はそういませんよ」(立花氏)

 小池氏はこう切り返す。「国際社会には勝負師がゴロゴロいます。そんな中で“清く正しく”だけでは日本は潰れちゃうわと常々思っています」

小池百合子さんの論文『小沢一郎と小泉純一郎を斬る』を取り寄せて読みました。そして、私なりに小池百合子さんの小沢一郎、小泉純一郎評を対比しました。

  • 小沢一郎 彼女の政治の師 彼女が能動的に近づく 性格が暗い 孤を守る 当選回数至上主義 派閥政治家 自民党を外から壊そうとした
  • 小泉純一郎  彼女の政治の恋人 彼女の近づきは受動的 性格が明るい 群れない 当選回数に拘らない  一匹侍 自民党を中から壊した

小池さんの小沢離れについて次のように述べています。「小沢氏の政治行動の基準は、わずか2枚のカードに集約される。それは『政局カード』と『理念カード』である。具体的にいえば、『政局カード』とは持論である政権交代という錦の御旗を立てることであり、『理念カード』とは安全保障を中心といた政策構想である。(中略)ある時は『政局カード』を振りかざし、それが手詰まりになると見るや、今度は『理念カード』を切る。この繰り返しである」

 続けて「小沢離れ」をした原因についてこう記していました。

「日本という国家としてのあり方を問う主要な政策を政局の道具として使うことに違和感を覚えた。(中略)小沢氏のカードの切り方は、ただシンプルなだけではなく、ご都合主義ではないかとの疑念がよぎったのである。私は『それが政治さ』とは割り切れずにいた」

小沢さんとの親分子分の関係を切った小池さんは、感情的というより、かなり客観的に物事が判断できる人、そして、それを実行するガッツのある人と思えました。

小泉さんについては、この論文当時のことですが「小泉再登板」を小池さんは期待しているようでした。

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