「シナーラ」木造大型ヨット、5枚のセイルを開き帆走する姿の美しさを持って海の貴婦人と呼ばれました。
100年あまり昔、英国で生まれたこの木造大型ヨットは、時がたった現代でも海を愛する人々の心をつかんではなしません。そして、今、「シナーラ」は日本の三浦半島の先端、油壷にある母港シーボニアで新たな船出の準備 (クリック出来ます)をしています。新たな船出の準備とは、「シナーラ」のレストア(本格修復)を意味しています。本格修復とは、「シナーラ」を解体し使える木材は再利用し足りない部分は新たな木材を使って、組み立てる作業です。
「シナーラ」をただ見ているだけで心が癒されると思います。
「シナーラ」の本格修繕から有名なギリシャ神話「テセウスの船」の話に引き寄せられました。テセウスの船とはアテネの王・テセウスがクレタ島から帰還した時の船のことを差しています。この英雄と讃えられたテセウス王の船は保存されていましたが、長い年月の間に朽ち枯れた木材を順次新しい部材に置き換えられました。要するに修復を繰り返していった結果、テセウスが帰還したときと同じ船ではあるが、果たして全ての部材が入れ替わってしまっても、同じ船なのかと言うかなり哲学的な話です。
「テセウスの船」という題の連続テレビ番組がありました。、TBSテレビ日曜劇場で高視聴率を獲得し、この番組での主題歌「あなたがいることで」は、歌手のUruさんが歌っています。(クリック出来ます)
NHKのおはよう日本で海の貴婦人「シナーラ」が取り上げられました。
https://www.nhk.or.jp/ohayou/digest/2020/07/0720_2.html