163回芥川賞受賞作「破局(著:遠野遥)」について

163回芥川賞受賞作「破局(著:遠野遥、出版:河出書房新社)を読みました。

本のキャッチコピー
私を阻むものは、私自身にほかならない――ラグビー、筋トレ、恋とセックス。ふたりの女を行き来する、いびつなキャンパスライフ。28歳の鬼才が放つ、新時代の虚無。

杜祐祠のコメント
主人公の陽介は1年前まで日吉に住んでいた。3年に上がるとキャンパスは日吉から三田に変わるので、それで引っ越している。ここから、陽介は慶應の学生で、ふたりの女とは大学の同級生と下級生であることがわかります。ここからこの小説のプロットが形作られています。
この小説は平易な文章で綴られているので、非常に読み易いです。作家の遠野遥さんは、文章にきらりと光る表現を散りばめることを作風としているようです。しかし、心の葛藤とか、生きる喜びとかを切々と訴える文章とは趣を異にします。この作品の評価も読み手の期待と合致するか否かで大きくわかれると思います。

尚、もうひとつの163回芥川賞受賞作は「首里の馬」です。

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