2023年10月4日に配信されたソフトバンク社長、孫正義氏の講演「AIはAGIに進化する」視聴しました。60分の講演と長いですが、なかなか興味ある内容でしたので共有させていただきます。
下記URLから YouTubeにアップされた孫氏の講演にアクセスできます。
https://youtu.be/SckV2Mpf-jY?si=yXQiXAuwEgjrmouE
孫氏の講演の内容を参考のためまとめました。あくまで“いち視聴者”のコメントであることお含みおきください。今回の講演の中で孫氏は「金魚」を比喩に使っています。「金魚にローマ字“abc”を教えられるか」、このキャッチコピーは強烈です。「金魚」という比喩を通して彼の伝えたいメッセージが講演終了後には何となく伝わってきます。
AGIとはArtificial General Intelligence(汎用人工知能)のことです。
孫氏は遠くない将来AGIが人類より10倍ぐらい賢くなる、つまり知能の差が10倍になると予測しています。知能には二つの要因があります。一つはハードウェア的な要因もう一つはソフトウェア的な要因であります。人間について言えば、脳細胞ニューロンの数これがハードウェアです。脳細胞ニューロンの数が多いほど知能は強くなります。もう一つのソフトウェアは学習です。学習によってその知能が強くなったり弱かったりすると言うことになりますこの二つが重要な要素それ以外は無いと言うことであります。
AIの強さとは何なのかということですが全く人間と一緒です。ハードウェアの強さつまりチップの性能の高度化とソフトウェアの進化、この二つの要素でAIの知能の強さが決まります。
AGIについて、例えば将棋で人間よりもAIが強くなる。天気予報はAIが得意であるとか何か特定の業務のAIはすでに人間の叡智を超えています。しかし全部のサブジェクト全部のテーマ何を話しても何聞いても人間より優れていると言う状況にはまだなっていまいせん。ですから「AIには限界があるといろんなことを言う人がいますが、それはAIに限界があるんじゃなくてあなたの理解に限界があると私は申し上げたい」と孫氏は言っています。AIが人間の叡智を全部の分野ほぼ全部の分野で抜いてしまうこれがAGIのコンセプトです。
現在地球上で最も優れた英知を持っている動物が人類だとしても、10年以内にAGI は人類よりも少なくとも10倍賢くなると考えられます。その意味は人間と猿を例にとるとわかりやすいです。猿のニューロンの数は人類の約1/10です。AGIを利用する人と利用しない人の差は人間対猿ぐらいの差ができてしまいます。
それでは次の10年、あるいはその次の10年にはAGI は人類よりも少なくとも1万倍賢くなる可能性があります。金魚のニューロンの数は人間の1万分の一です。その時、AGIを利用できる人と利用できない人の差は人間対金魚ぐらいの差ができてしまいます。
AGI は規制して行くべきだと孫氏は考えています。あまりにも強い力を持つようになるからです。自動車社会において規制があるのと一緒ですね。自動車便利です高速で走ります、しかし自動車は事故を起こすと人が死にます。大変な惨事になる可能性があります。スピード制限や、飲酒運転しちゃダメよとか、赤信号になったら止まりなさいという規定があるわけです。AGIはあまりにもパワフルです。見方によっては核爆弾よりも危険ですですから規制をすべきですと孫氏考えています。
人類の進化の源泉は願望にあると孫氏は考えています。空を飛びたい、速く走りたい、セックスしたい、病気を治したい、この願望が進化の源泉でありました。AGI の世界が来たらそれをうまく活用できる人と活用できない人の最大の違いは何か強い願望を持っているかどうかです。病気を治したい、地球を守りたい、優れた作家になりたい、アーティストになりたい強い願望を持った人がAGIを最大限に活用してそして新しい世界、新しい人類の未来を作っていきます。彼らは敵ではないです。最強の味方だと、最強のパートナーだと、最強の道具だと、こういうふうに思ってあらゆる進化を遂げていくということであります。活用するのか、取り残されて金魚になりたいのか。
答えは明白です。“日本よ、目覚めよ!”
以上、孫氏の講演の内容を独自に編集をしました。