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金融リテラシー (Financial Literacy)って私に必要ですか(3)

金融リテラシー (Financial Literacy)って私に必要ですか(3)


 

金融取引には現物取引の他に先物取引、オプション取引、スワップ取引があります。これら取引は、将来の現物取引の現時点での損益を確定させる目的(ヘッジ目的)でなされます。また、現物取引のない投機目的でも利用できます。しかし、先物取引、オプション取引、スワップ取引を行うにはかなり高度の専門性を必要とします。

新聞で大きく報道された地銀によるEB債の大量販売、その結果、銀行の顧客が多額の損失を被ったことは皆さんの記憶にあると思います。この件に関して日経ヴェリタス「金融トラブル最新事情」(2022年2月4日)の記事の一部を引用させてもらいます。

事例 銀行から紹介された証券会社からEB債(他社株転換可能債券)を勧誘され、買い付けた。「大切なお金である」と言ったが、十分な説明もなく結果は大きな損害が発生した。

事例 5年前に十分な説明もなく、次々と仕組み債を勧められ、買わされた。保有資産の約8割を仕組み債に投資させられ、大きな損失が発生している。納得できない。

事例 銀行の担当者が同席して、証券会社の担当者から「少なくとも元本は戻ってきます。」と言われ、信用して仕組み債を購入した。しかし、結果は大きな損失となった。もともと元本の安全性の高い商品をお願いしていたのだが。

事例 仕組み債の勧誘時にブラジルレアルの為替推移を見せられ、この線以下に下がることはあり得ないと断定的に説明を受け買い付けたが、ノックインして大きな損失が発生した。

EB債は、期限(満期)前に早期償還する仕組み(ノックアウト)や参照する株式の株価が一定価格以下になると償還条件が変化する仕組み(ノックイン)がある債券です。ノックインした場合は、基本的に現物株式で償還されます。交付された株式の時価によっては、実質的な償還金額がEB債への投資元本を下回り、損失が生じるおそれがあります。交付された株式の時価がさらに下がることで、損失が拡大するリスクもあります。

私も恥ずかしながら、証券会社の担当者の勧めに応じてEB債を購入しました。対象となる株式の株価からノックインする可能性は低いとするニュアンスの説明を受けてEB債を購入しました。しかし、後日ノックインしてしまい投資金額の7割が損失となりました。

授業料としては高すぎました! そして、経済的・精神的にかなり堪えました。この経験からひとつの格言を加えました。「自分が理解できない金融商品には投資しない」です。

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