京西清談は、私が東京の世田谷に住んでいるからと、気持ちが癒される、あるいは、”ほっ”とする話題を提供したいからです。
 
2023年本屋大賞受賞作「汝、星の如く」読みました

2023年本屋大賞受賞作「汝、星の如く」読みました

“しまなみ海道”は今治を起点にして尾道まで瀬戸内海に点在する島々を結んでいる本州四国連絡橋です。しまなみ海道にあるひとつの島が2023年本屋大賞受賞作「汝、星の如く」(著:凪良ゆう)の舞台になっています。かなり前ですがしまなみ海道を車で通過したことがあります。はるか眼下に海の白波が見えた時は怖いくらいでした。そして、島の住民が暮らす集落が点在していることが見えました。

「汝、星の如く」のプロローグ部分を紹介します。

風光明媚な瀬戸内の島に育った高校生の井上暁海(あきみ)と、自由奔放な母の恋愛に振り回され島に転校してきた青埜櫂(かい)。 ともに心に孤独と欠落を抱えた二人は、惹かれ合い、すれ違い、そして成長していくふたりの物語です。

キャッチコピーも引用します。

  • わたしは愛する男のために人生を誤りたい。
  • まともな人間なんてものは幻想だ。俺たちは自らを生きるしかない。

都会と違い濃密な人間関係がある島の生活では、知らなくてもよい他人の情報が筒抜けになってしまいます。誰と誰は付き合っているとか、誰と誰は不倫しているとかは早晩島民の知るところとなってしまいます。そんな環境の中での暁海と櫂の物語です。いろいろと難しい問題が出てくることは想像に難くないです。“人を愛するとは・・”を我々に問いかけてくる小説でした。

読みやすい小説です。是非、手に取って読んでください。

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