『DIE WITH ZERO』とは人生が終わる時、金融資産ゼロになる生き方を勧めた本です。この本の解説はブックライター上阪徹さんのそれに任せたいと思い下記に引用します。
【(前略)なぜ「経験」が大切なのか。改めて理解してほしい、と著者は説く。そして、一刻も早く経験への投資を始めるべきである、という。人生は経験の合計だ。あなたが誰であるかは、毎日、毎週、毎月、毎年、さらには一生に一度の経験の合計によって決まる。最後に振り返ったとき、その合計された経験の豊かさが、どれだけ充実した人生を送ったかを測る物差しになる。
だからこそ、この人生でどんな経験をしたいのかを真剣に考え、それを実現させるために計画を立てるべきだ。そうしなければ、社会が敷いたレールのうえをただ進むだけの人生になってしまう。
(中略)だが、実際にはこうした人生を送っている人は少なくないのではないか。「いや、そんなものは不要である。必要なのは、これからの安定、老後の安定だ」という人もいるかもしれない。だが、著者はこう説く。「人生の最後に残るのは思い出」なのだと。身体が弱って思うように行動ができなくなっていても、それまでの人生を振り返ることで、大きな誇りや喜びを味わい、甘酸っぱい思い出に浸ることができるのだと。経験からは、その瞬間の喜びだけでなく、後で思い出せる記憶が得られるのである。もし、晩年になって思い出したくなるような経験が何一つなかったとしたら、それは充実した人生だったと言えるかどうか。経験には「記憶の配当」も含まれているのだ。もちろん、老後の備えは必要だ。だが、老後で何より価値が高まるのは思い出だ。 だから私はあなたに、できるだけ早く経験に十分な投資をしてほしいと考えている】
DIE WITH ZEROをファイナンシャルプランニングの本と考えると、自分がこの世から居なくなる日から逆算して今日の資金計画を練る必要があります。しかし、この本はファイナンシャルプランニングの本ではないと考えます。それは誰もが自分の人生が何時終わるか知る術を持たないからです。では、この本はどんな本なのでしょう!私は哲学書に近いと考えます。心構えを我々に説いているのです。
「本当に大事なものは死んだ後に残すおカネじゃないでしょう。智慧をつかって使いなさい。今の自分のために!」を説いていると思います。
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