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今回は”オイルショック”ではなく“老いるショック”を取り上げます。
雑誌「通販生活」に“老いるショック”傑作選の特集がありました。印象に残った“老いるショック”傑作作品がいくつかありました。
雑誌の作品をふたつ取り上げます。
その1「タイマーがなぜ鳴っているのか思い出せない」(わたしは誰?52歳)
私(村田)は最近2時間とか3時間のタイマーをすることが多いです。例えば、昼前に妻から洗濯物の取り込みは頼まれた時、そして、取り込む時間は午後3時ごろの場合、3時間のタイマーをセットします。午後3時にTVを見ていると急にタイマーが鳴ります。「うるさい!」とタイマーの音を消してTVを見続けてしまいます。
その2「娘が俺の前で着替えるようになった」(内藤弘文64歳)
我々(村田)は老々夫婦で子供たちは既に独立していてこのような事態はありませんが、「俺は男じゃないんだ」というメッセージが伝わってきます。事実はそうであっても、現実を突きつけられると“ガク”ときます。
雑誌ではなくオリジナルの“老いるショック”作品が欲しくなり、自称、文筆家の杜祐祠さんに依頼してオリジナルの“老いるショック”作品の作成を依頼しました。以下がその作品です。杜祐祠さんの作品の後に私(村田)のコメントを加筆しています。
「知人の名前を思い出すのに時間がかかる。とんでもない時に思い出したりする」(杜祐祠 78歳)
(村田)わかります。吉永小百合であれば顔と名前が一致しますが、最近TVに良く出てくる女優の顔は覚えていますが名前はとんと憶えていません。最近ドラマに良く出演する女優って小芝美桜だっけ?小芝風花かな?今田美桜かもね!今田風花だ!と記憶している名前がぐちゃぐちゃです。
「地上波TVからオッパイが消えた!昭和の深夜番組はスゴ~ク良かった」(杜祐祠 78歳)
(村田)杜さん、“ダブル老いるショック”作品ですね!オッ〇イと言う言葉を平気で口に出来るのは高齢者だけですよ。それから35歳前後の人が平成元年生まれで、今、社会の中堅。若者世代は昭和の時代を全く知りません。昔の事を懐かしがるのは高齢者の特徴です。ですから“ダブル老いるショック”作品ですね。
「現役を卒業し忙しくないのに資料探しに忙しい。もっと時間が欲しいと考える」(杜祐祠 78歳)
(村田)身につまされます。何か気になることを思い出した時が危ないです。「そうだ!確か昔調べた資料があるはず」と資料探しを始めます。あとは資料探しに熱中して一日を過ごしてしまいます。あるはずの資料はもう既に断捨離しているかも知れません。しかし、断捨離の記憶はないのです。
「記憶力って、多分あったはずだが・・今はどんな力(ちから)か皆目見当がつかない」(杜祐祠 78歳)
(村田)若い時は頭の中にPC画面があるようでした。記憶はそのPC画面に映し出され、ビックリするぐらい多くの情報が映し出されました。残念ながら、後期高齢者になった自分の頭の中はスカスカの感じです。あのPC画面はどこかに行ってしまいました。“諦めてはいけない”と覚える努力は続けています。が、歳をとっての努力ってなにか空しい感じがします。
以上が“老いるショック”作品集です。読者のみなさまの“老いるショック”も教えてください。
佐々木保行です。私の知人の帝野幌以さんから聞いた奥さんとの話です。
「知人の名前を思い出すのに時間がかかる。とんでもない時に思い出したりする」(杜祐祠 78歳)に関連して、奥さんとの話の中で、「何ていう名前だったかなあ」と二人で考えたけれどもどうしても思い出せない。しばらくそのことを二人とも忘れたふりをして、一生懸命思い出そうと、心の中でもがいているうちに、突然どちらかが「○○だー」と大声で叫ぶ。奥さんより早く叫んだ時の快感(俺のほうが頭は柔軟なのだ)は、何にも替え難いが、負けた時の悔しさたるや「くっそー」の一言が物語る、と。
「地上波TVからオッパイが消えた!昭和の深夜番組はスゴ~ク良かった」(杜祐祠 78歳)に関連して、帝野さんも「11PM」を愛し、「PLAYBOY」の愛読者だったが、小学生の娘に見つかって「サイテー」と言われてからは、決して本性を見せないことを誓ったそうです。
「現役を卒業し忙しくないのに資料探しに忙しい。もっと時間が欲しいと考える」(杜祐祠 78歳)に関連して、帝野さんご夫婦は、「何でも残しておきたがる夫」と「何でも捨てたがる嫁」との壮絶なバトルが日常的に繰り広げられるのだそうです。「あれはどこにいった?」と帝野さんが聞くと、「どこかにあるわよ」と奥さん。帝野さんは、奥さんの言い方で、「あいつがきっと処分したに違いない」と思うこともしばしば、とか。そんな時、奥さんが、「これ探してたものじゃないの?」と言ってきた時でも、「きっと隠しておいて、2週間何も言わなければ捨てよう」と思っていたに違いない、と疑い深い自分は、見つけてくれたお礼などサラサラないそうである。永遠のバトルの所以である。
佐々木さん、コメントありがとうございます。
帝野幌以さん、杜祐祠さんの”老いるショック”は世間様に迷惑をかけていないのである意味微笑ましいです。
今、話題のカスハラを行う人はほとんどが男性で、かつ高齢者だそうです。世間様に迷惑をかける”老いるショック”にも機会があれば触れてみたいです。